トランペットのアンブッシャー

前回の櫻井さんに引き続き、新人ブログデビューシリーズ!

10月入団間もないトランペット🎺宮脇が今回のブログを担当させてもらいます。

約4年ぶりに楽器を再開しました。
11月にはいきなり、本番が2つもあり、とてもエキサイティングなハーバーデビューとなりました。これからもハーバーのみんなと一緒に楽しく音楽やっていきたいと思っている今日この頃ですが、さて、何を書いたものか…

団員や音楽関係の人しか見ないと思うので、今現在自分が取り組んでいる事を書きましょう。

学生時代からいわゆる粘膜奏法をしていて、それなりの高音は出るが、すぐ疲れて高音が出せなくなる、カスカスな音になる等問題を抱えていました。
特にトランペットはマウスピースが小さいので、マウスピースをどの位置に当てるのかで運命が変わってきます。
そのマウスピースの当てた時の口のフォームのことをアンブッシャーと言います。
また、唇の間の息が通るスペースの事をアパチュアと言います。
わたしのトランペットの吹き方はアンブッシャーが悪く、かなり唇の下側にマウスピースを当てて、さらに上唇の内側にマウスピースのリム(端っこのこと)をくっつけて吹いていたのです。
また、マウスピースを当てただけの、音を出す前の状態で、すでにアパチュアが少し開いた状態からアパチュアの隙間を狭くしていって高い音を出していたのです。
そのため常に唇周りの筋肉に力を入れてないといけなく、長時間吹くと筋肉が疲れて、アパチュアを小さくする作業が、疲れて出来なくなってしまいます。練習では解決出来ない問題でした。

高校生の時点で、毎日長く吹くと、唇の内側が腫れたようになって、振動しづらくなり、音が出にくく、特に高音がそのうち吹けなくなっていたので、マウスピースの当て方、つまりアンブッシャーが悪いのは自分でわかっていました。
しかし、毎日練習があり、定期的に本番もやってくる状況ではアンブッシャーの改良は無理な状態でした。

大学生になった時、社会人になってからの2回、アンブッシャーの改良に取り組んだ事はありましたが、唇の下に位置していたマウスピースを意識して上側、唇の中心へもっていこうとしていたのですが、やはり少しくらいアンブッシャーを変えただけでは、すぐに元の位置に戻ってしまいました。
顔の骨格や歯並びによって人それぞれ当てやすいアンブッシャーがあるし、過去の記憶も邪魔して、そのうち戻ってしまいがちです。

普通は口を閉じた状態では、下の歯が上の歯より後ろに位置するため、そのままマウスピースを当てるとマウスピースが下を向き、唇の下側に当てる方がやりやすい人も多いようです。トランペット吹くときに楽器が極端に下を向いている人はその傾向にあるんだと勝手に思っています。jazzのディジー・ガレスピーや、classicのナカリャコフも骨格的にマウスピースが下向きの方が自然なのでしょう。

今回でアンブッシャー改良も3回目。思い切って、下顎を少し前に出し、上下の歯の前後位置を揃え、つまり下唇を前に出して、骨格的にマウスピースが下向きにならないようにしました。
今まで下顎を前に出して吹いていないので、知らずに元の位置に戻って、アパチュアが開いて唇が上手く振動しなくなることはたびたびありますが、この2ヶ月余り、アンブッシャーも少し定着していって、今のところ順調に進んでいます。夜な夜な車の中でアーバン練習するとかこの歳になっても青春してます。

トランペットって、金管楽器って、自分の唇が振動して演奏するから大変だけど、だからこそ自分をコントロールして、いい演奏した時の達成感が忘れられなくてずっとやってるんだよね。

いきなりの長文、久しぶりの復帰でかなり熱くなってしまいました。
次回は日本の吹奏楽についてまた長文にて語りたいと思います。(つづく)